あなたもitalkiでリモートワークできるかも?現役の先生にどんな仕事か聞いてみた

コロナ渦でリモートワークが注目されていますが、先日それに関連してYoutubeチャンネル『海外移住会議室』にて、語学プラットフォームitalkiで先生の仕事をしているサブリンさんにインタビューするという内容の動画を撮影しました。



サブリンさんの簡単な自己紹介(0:00~1:38)

シンイチ今回はフィンランド人のサブリンさんをゲストにお招きしてのインタビュー動画という事で、まずはサブリンさん、簡単に自己紹介をお願いします。

サブリンさんはい、サブリンです。フィンランド・ユヴァスキュラ出身の24歳で、今はワーキングホリデーでニュージーランドに滞在しています。italkiでフィンランド語の先生の仕事を始めたのは、世界中を旅しながら場所を選ばずに仕事ができるからです。

シンイチいいですねぇ。フィンランド語の先生の仕事をしているという事で。最近はコロナの影響でリモートワークが広まっている事もあって、非常に興味深いですね。これもリモートワークの1つですし。視聴者の中にもオンラインで日本語や英語を教えてみたい人もいるかもしれないのでおもしろいと思います。そこでどんな仕事なのかを知るためにも、インタビュー動画をやってみようかなと思いました。


italkiの先生の1日のスケジュールはどんな感じ?(1:39~4:26)

シンイチまず、僕の知る限りではitalkiの先生は何か仕事を掛け持ちしている人が多い印象ですが、レッスン以外では普段何をしていますか?

サブリンさんそうですね、最近はフィンランド語の先生の仕事1本に絞っててほぼ毎日レッスンがあるんですが、レッスンがない時はせっかくニュージーランドにいる事だしナショナルパークに行ったり、他にもいろんな場所を旅行したり、そんな感じですね。家でゆっくりしている時もあれば、1日中仕事の時もあります。

シンイチなるほど、最近はフィンランド語の先生の仕事1本に集中してる感じなんですね。でもたしか以前はitalkiの他に何か仕事を掛け持ちしてたと思うんですけど、何の仕事でしたっけ?

サブリンさん当時はエスケープルーム(脱出ゲームの店舗)のスタッフをやっていて、フィンランド語の先生の仕事の量は少なめでした。どちらもパートタイムの仕事だったので両方やる時間的な余裕がありました。

シンイチなるほど、パートタイムだから週当たりの稼働時間は少なかったわけですね。お店では週何時間ぐらい働いてましたか?

サブリンさんお店では週25週間ぐらいでしたね。多少は勤務時間の増減はありましたけど。1日の稼働時間は5~6時間と短めで、午前か午後のどちらかだけシフトに入るってパターンが多かったです。例えば午前中にシフトに入って、その後2~3時間ぐらい暇な時間があって、夕方から夜はフィンランド語の先生の仕事でした。2つの仕事を掛け持ちしてた時はけっこう忙しかったですね。

シンイチそうですね、なんとなく想像つきます。


italkiの仕事の良い所は?(4:27~7:38)

シンイチさてところで、italkiの仕事でいいなと思うのはどんな所ですか?

サブリンさんまず、在宅でできるので場所に関係なく仕事ができるってところですね。旅行をしながらとかでもできますし。いつ仕事を入れるかも自分で選べるので、スケジュール調整がしやすいのも魅力だと思います。世界中のいろんな人とお話しできるのも楽しいです。あと、自分自身が学べる場所でもあります。

シンイチそれから、マンツーマンで教えられるというのもいいですよね。

サブリンさんはい、生徒にとってもいい事だと思います。これが例えばもし1つの教室にレベルがバラバラのたくさんの生徒がいて、そんな環境で教えようとしたら大変だと思います。同じ内容を教えても、既にできる生徒には簡単すぎて得るものがないし、逆にできない生徒には難しすぎてダメかもしれない。その点、italkiは1対1なので生徒が学びたい時に学びたい内容を学べるし、生徒と先生両方にとっていい環境だと思います。

シンイチここでちょっと思い出すのが、僕がまだ日本の高校で英語の先生をやっていた時の事なんですけど、当時特にしんどいなと思ったことがありましたね。例えば教材は政府が指定したものを使わなければいけなかったので、生徒に合わせて教材を変えるという選択肢がありませんでしたし、1つのクラスに40人の生徒がいてレベルのバラつきも大きかったので対応が難しかったです。なので、italkiの1対1のレッスンが生徒と先生の両方にとって良いというのに関しては僕も同意見ですね。

サブリンさん本当にそうだと思います。


italkiの仕事の大変な所は?(7:39~11:27)

シンイチ逆に、italkiの仕事でこれはキツイなと思う事はありますか?

サブリンさんそうですね、これは先生目線で見ての事なんですけど、1対1のレッスンの方が「元気な姿を見せなきゃ!」とか「良い授業にしなきゃ!」みたいなプレッシャーが強い気がします。1日で一気に10レッスンやるときとかはこれは大変だし、旅行しながら仕事できるとはいっても、外を歩き回って疲れて帰ってきた状態でもその後仕事があると元気を絞り出さなきゃいけない。実際には元気が残っていない状態でも生徒の前ではエネルギッシュな姿を見せなきゃいけないプレッシャーはあります。無限にエネルギーがあるわけではないので。

サブリンさんそれからレッスンは完全にオンラインなので、インターネットの接続が悪いとそれだけでレッスンの質が下がるのが難点です。これが教室内での対面でのレッスンだったら、そういう事を気にしなくていいのは楽ですよね。

サブリンさんそれから生徒目線で見ると、恥ずかしがりな生徒にとっては1対1のレッスンはプレッシャーが強すぎて怖いかもしれません。これがある程度の人数が集まった教室でなら、自分1人が喋らなきゃいけないというプレッシャーも多少やわらぐはずだし、他の生徒が喋っているのを聴いてそこから学ぶこともできます。恥ずかしがりでなかなか喋り出せない生徒にはあまり強い緊張感が生じないようにするのも大事かなと。

シンイチそうですね、そういう場合は教室で他の生徒もいてくれた方が楽かもしれないですね。それから、さっき「1日10レッスンやる時もある」と言っていましたが、最近は平均で週何時間ぐらい教えていますか?

サブリンさん週単位でなく月単位でなら把握してます。italkiのデータが見れるのが月単位なので。仕事を掛け持ちしてた時は、italkiでフィンランド語を教える仕事は月100時間ぐらいでした。今はitalkiだけで、月150時間ぐらいです。

シンイチ月150時間ぐらいですか。週40時間弱って所ですかね。

サブリンさんあ、でもここでいう「150時間」は「150レッスン」の事で、1レッスン30分や45分のもあるので完全に150「時間」じゃないです。純粋に「時間」に直すと100時間ぐらいかも。

シンイチそうか、そういえば1回30分や45分のレッスンもありますもんね。


italkiで先生として評価されるための重要なポイントは?(11:28~16:18)

シンイチ少し調べてみた所、italkiのフィンランド語の先生で1000レッスン以上やってるのは今の所サブリンさんともう1人だけですね。これはオンラインのフィンランド語の先生として成功してると言えるんじゃないかと思うんですが、ここでちょっと聞きたいのが、たくさんレッスンを予約してもらえるように何か工夫してる事ってあるんでしょうか?

サブリンさん何か特別な事を意識的にやってるわけではないですけど、そうですねぇ、たぶん1番大事なのはスケジュールをたくさん空けて生徒がいつでも予約できるようにすることだと思います。生徒からすればいつでも予約できる先生の方を選びたいはずなので、実際に授業するつもりのコマ数より多めに空けておくこと。例えば私は先生として教えるだけじゃなくて、自分でも他の言語を勉強中で生徒の立場でもitalkiを使ってるのでよくわかるんですが、例えばとある先生のレッスンを予約したいと思っても、その先生のカレンダーを見るとほとんど空きが無かったりするんです。本当はもっと頻繁にレッスンを受けたいのに、これ以上は空きがないから予約できないってなっちゃう。なのでこれはすごく重要だと思います。italki以外の仕事がない場合は特にスケジュールの空きを多めに表示するとよいかと。

サブリンさんあとは教え方に柔軟性を持たせるのがいいですね。もちろん予め自分なりのカリキュラムを用意しておくのもいいですけど、それだけじゃなくて生徒さんからもどんな内容でどうやって教えて欲しいか意見を聞いてみるのもいいんじゃないかと思います。いずれにせよ、先生と生徒のどちらかが用意した、レッスンを進めるにあたっての何かしらの大まかな枠組みが必要ですね。

サブリンさん例えば私が2019年の8月あたりにitalkiでフィンランド語の先生になったばかりの頃の話なんですけど、最初の2~3か月ぐらいはホント時間を無駄にしちゃってました。生徒さんにしっかりしたカリキュラムを用意してあげられなくて。何を教えたらいいのかもわからなくて。でもある日Suomen Mestariっていう良い教科書があるのに気づいて、それを参考にしてちゃんとしたレッスンプランを用意できるようになったおかげでフィンランド語の先生としての日々が楽になりました。何か具体的なプランを用意できるようになるといいですね。

サブリンさんそれから、個々の生徒さんのニーズを読み取る能力も必要だと思います。人によって何を求めてるかは全然違うので。例えば人によっては文法ミスをいちいち直してほしいかもしれないし、そうじゃない人もいる。

シンイチ最後に挙げてくれた「ニーズを読み取る」という点に関してなんですけど、これは僕も非常に重要だと思います。実は僕、サブリンさんのレッスンを過去に何回か受けてみた事があるんですよね。その時の印象で覚えているのが、会話のリードの仕方が上手だったので長い時間話すのがそんなに大変だと思わなかったんですね。なのでそれもサブリンさんのフィンランド語の先生としての強みの1つだと思います。

サブリンさんそれも大事ですね。ただ、これって疲れてる時にやるのはけっこう難しくて、だからさっきエネルギーが必要って言ったんですね。


視聴者へのメッセージ(16:19~17:48)

シンイチたしかに。さて、フィンランド語の先生としてのお話をいろいろ聞けて楽しかったです。最後にitalkiで先生になろうかと考えている人に何か一言お願いします。

サブリンさんうーん、大事なのはとりあえず思い切ってチャレンジする事、最初は誰でも大変だと心の準備をする事などですね。でも時間と共に慣れてきます。時間をかければ成長できるから大丈夫。私も始めたばかりの頃と比べると本当に成長しました。私がフィンランド語の先生になりたてだった頃にレッスンを受けてくれた生徒さんたちに今の私のレッスンをぜひ見て欲しいですね。まあとにかく、挑戦して、ベストを尽くす事。

シンイチサブリンさんのお話が誰かの励みになれば幸いです。僕個人としてもお話聞けてとても楽しかったです。ありがとうございました。

サブリンさんこちらこそありがとうございました。