フィンランドでお医者さんにかかりました(医療費負担編)【北欧の病院事情】

変な虫に刺され、感染症の疑いがあるかもしれないという事で、病院で診てもらい、薬を処方してもらいました。薬を飲み始めてどのようになったのか、その経過を紹介します。


薬の効果は抜群!

まずはこれが診察前日に撮った写真。
(閲覧注意)(とかいいつつすぐ下に表示してある)

いかにも毒々しくて痛々しいですね (>_<)

では薬を服用し始めた次の日からはどうなのか。

おお!明らかに色が薄くなっている!

そしてさらにその翌日。

さらに色が薄くなっている!そういえば痒みもなくなってるし、やっぱり抗生物質の効果なのか!

刺された(咬まれた?)部分の赤い点が取れるまでにはだいぶ時間がかかりましたが、2週間薬を服用し続けた後は何事もなかったかのように普通の快適な生活を続けられています。


フィンランドでの医療費負担は?

とはいえ、今回の件で80ユーロの出費。海外で医療機関のお世話になるとは夢にも思っていませんでしたが、いざなってみるとやっぱりお金の支払いのシステムはどうなってるのか気になるもの。例えばフィンランドでは18歳以下は医療サービスは全て無料と聞いていましたが、19歳以上はどうなのか?また、EU国籍を持たない外国人はどうなるのか?といった疑問です。

という事で、僕よりも3年ほど先にオーランド諸島に住み始めた日本人の平野さんに電話して聞いてみました。

そもそも平野さんと僕はどのようにして知り合ったのかというと、オーランド大学に「学生ビザはどうやって申請するのですか」と問い合わせしたら、「ビザ関連は大学では対応していないので、こちらの機関に問い合わせしてください」と言われて紹介されたそっちの機関にメールを送ってみたら、返信してきたのが平野さんだったのですね。つまり日本人がフィンランドの機関にスウェーデン語で問い合わせしてみたら、スウェーデン語で返事をしてきたのがそこで働いてる日本人だったという、どちらにとってもビックリ仰天な出会いだったのです。

平野さんは現在はその機関ではなく別の所で働いていますが、僕に学生ビザ(正確にはフィンランドでは学生用の在留許可と呼ばれる)の事で教えてくれたように、その他のこの国の制度の事についてもいろいろご存知だろうと思い聞いてみたのでした。

すると、どうやらフィンランドでは国民であるとか外国人であるとかに関わらず、とりあえず年間100ユーロまでは医療費は自己負担だそうです。それを上回る分は、年度末の確定申告の際に申請して取り戻す事ができるのだとか。(ただしそのためにはKelaカードというものが必要)
なので医療関連の出費は1年で合計いくらだったのか、正確に記録を残しておく必要があります。そういえば僕のスウェーデンの友達も、スウェーデンでも年間1000クローナ(大体100ユーロ相当)までは自腹でそこから先は政府の負担って言ってました。


フィンランドの国民健康保険・Kelaカード

先日Kelaのオフィス(オーランド諸島はスウェーデン語圏なので、こちらではKelaではなくFpaという表記)に行ってみましたが、Kelaカードは単なる学生としてフィンランドに滞在している人はもらえないと言われました。ただ在留許可の種類が変われば話は別らしく、例えば永住権を取ったり、学校を卒業してどこかに就職して働き始めたらKelaの対象になるらしいです。平野さんの場合は結婚でこっちに来たから永住者扱いという事でKelaカードが発行されたみたいですね。

フィンランドの健康保険では僕の医療費はカバーされないとの事でしたが、日本で在留許可を申請する時にSwisscareという民間の保険に入っていたので、そちらの方で対応できないのか、現在確認中です。わかり次第この事でもブログを書こうかなと思います。


フィンランドでは常識のワクチン

それから、平野さんと電話で話していた時、流れでそもそも何でそんな変な虫に刺される事になったのか、服つなぎゲームの事も含めて説明したのですが、

平野さん:「ここの人たちEUの外の事をあまり知らないから、世の中にはTBEワクチンを打っていない人もいるっていう事自体が頭の中にないんでしょうねぇ。」

との事。

ここフィンランドではTBEワクチン(ダニ媒介性脳炎に対するワクチン)を打つのが当たり前であり、こういうワクチンを既に打っている人なら今回僕を刺した虫とかにやられても大した被害にならないのだとか。なるほど、それで地元民たちは「キンゲン、安心してくれ。こんなものに刺されたってどうって事はない」とか言ってたのですな。僕はどうって事あったのですが。

おお、そういえば僕はまだワクチン打っていない。暇な時に打っとかなきゃ。。。

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