「フィンランドの危険な虫」(マダニ?)

9月11日の月曜日。僕は病院に行く事を考えていました。実はこの日の4日前に行われたインスパルケン(新入生歓迎会)の時にちょっとしたアクシデントがあったのです。

それは服つなぎゲーム(前回のエピソード Page 17参照)が終わった時の事。地面に一直線に並んだ服の長さの計測が終わり、再びズボンを履いた時、左の太腿の内側に何かが刺さった感じがしたのです。最初は小枝でも刺さったのかと思いましたが、次の瞬間急に痛みが鋭くなり、これはおかしいと思い慌ててズボンを脱ぎました。

見てみると、何か変な茶色い虫の針のようなものが刺さっているではありませんか。しかもジュルっとした乳白色の液みたいなのも出てたし、これは一体なんなのだ??慌てて針を抜きましたが、犯人である虫自体は既にどこかへ逃げてしまった模様で、結局何の虫にやられたのかはわからずじまい。恐らく服つなぎゲームで地面に置いておいた僕のズボンに、変な虫が忍び込み、履いた時に刺されてしまったのでしょう。

ただの虫刺されとは思えないような痛み。針を抜いた後もまだ針みたいなものが皮膚に残っているような感じがする。しばらくすると肌が焼けるような感覚に変わってきたので、余計に心配になってきました。

僕のブルーな顔を見て、周りのみんなも僕に「どうしたんだ?」と寄ってきてくれました。「変な虫に刺されたんだと思う」と言って左の太腿を見せると、

「ふーむ。そんなに酷そうには見えないけどなぁ。」

と楽観的なコメント。

この場で早退して即病院に向かおうかとも思いましたが、

チームメイトA:「キンゲン、落ち着いて聞いてくれ。これは別に危険なものでもなんでもない。この手の虫には俺たちだって何十回も刺されているけど、特に問題はないよ。たしかに刺された後しばらくは焼けるような痛みは走るけど、時間とともに消えていくものだ」

チームメイトB:「そうだキンゲン、安心してくれ。フィンランドに毒を持った危険な生物はいない。とりあえずしばらくは様子を見て、もし万が一、患部が腫れたりしてきたら病院に行けばいいさ。」

チームメイトC:「キンゲン、俺たちを信じてくれ!

と、このようにみんなして「し~んぱ~いないさ~♪」

みたいな事を言ってくるので、

とりあえずこの日はみんなの事を信じてみる事に。

(※ちなみになぜ僕が「キンゲン」と呼ばれているのかについては、前回のエピソード(Page 17)参照

そして翌日の金曜日の朝。患部は別に腫れたりはしていないけれど、なんだか痒みが出てきて、掻きむしらずにはいられないほどでした。

そのような状態はその翌日にも続いており、日曜日にはこの状態。
(閲覧注意)(といいつつすぐ下に表示してある)

そしてその翌日の月曜日にはこの状態。
(閲覧注意)(といいつつすぐ下に表示してある)

日に日に悪くなっとるやないかい!!

全然「し~んぱ~いないさ~♪」

ではないではないか!
むしろ心配だらけなんじゃ!

学校で患部の写真をクラスメイトに見せてみると、

それ、やっぱり普通じゃないと思う。病院に行った方がいいよ」

との事だったので、やはり病院に行く事にしました。

診察してもらえる場所としては、Ålands Centralsjukhusという病院が真っ先に思いつきましたが、クラスメイトによれば大学のキャンパスから徒歩数分の所に保健センターがあり、そこなら無料で診てもらえるはずらしいので、まずはそこに行ってみる事にしました。

果たしてどうなる事やら。次の記事へ続く。

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