ワタナベさんの体験談

わたしがシンイチさんのレッスンを受けてみるきっかけとなったのは、既に体験談の載っていたAzusaさんのブログを読み始めた頃にシンイチさんの独学講座についての記事が書かれていたことでした。かれこれ長い間細々と英語学習は続けていましたが、一昨年転職した現在の会社で英語を使う機会が増えたことからもっと本腰を入れて勉強しようと思いTOEIC受験をメインに勉強していました。

コンスタントに850点前後は取れるようになってきたものの、いざ外国人ビジターを目の前にするとなかなか自分の思うように気持ちが伝えられない。。。文法偏重の日本の英語教育の賜物?のような自分にもどかしさを感じてどうしたらいいかなと思い、いろいろと調べていたのもその頃でした。

シンイチさんの講座を受講する前から学習ログはつけていましたが、4技能に分類してログを取り、毎週バランスを確認しながら自分の目標に向かって勉強することで、自分の弱い点を意識できました。比較的スキマ時間が多く取れるので、それをもっと有効活用できないかなと思っていたところ、wikipediaをreading教材に使用したり、海外のアニメをlistening教材に利用したりと、身近にあるものに対する見方を変えてお金をかけずに教材にしていくことを教えていただき、その発想の転換は目からうろこが落ちました。

シンイチさんの教え方は論理的で、ご自身がやってきたことから得られた確信を持って教えてくださるので説得力があるので腑に落ちるところも多く、かつとても熱心です。なかなか自分の成長を感じられないことに不安があると相談したときにも今のわたしにできること、やるべきことをその都度適切に教えてくださって安心感を与えていただき、毎回とても楽しく受講できました。講座を通して課題がはっきりと見えましたのでこれからはそれを克服できるよう地道に、でも楽しんで勉強していきたいです。

【管理人からのコメント】

ワタナベさんは僕の語学独学講座受講前の時点で既にTOEICでは850点超え、英検もだいぶ前に準1級を取得されていました。当講座の今までの生徒さんの中でかなり高い英語力の持ち主です。

TOEIC850超え&英検準1級保持者といったら、英語初級者の方から見れば

「えぇー、それだけあればもう十分なんじゃないの?」

と思うかもしれません。

でも本人はそうではない。満足するどころか「何でここから先へなかなか進めないのだろう」と悩む。

これは英語に限らず技能習得全般において、ある程度高いレベルに到達した人であれば誰もが通る道です。

例えば100m走でも、走るトレーニングを本格的にやった事がなく、記録が16秒00の人を1秒縮めて15秒00にするのはそれほど難しい事ではありません。でも、「同じ1秒」を縮めるにしても、既に11秒50で走れる人を10秒50にするのは至難の業です。レベルが高い人ほど努力に対する伸びしろの「コスパ」が悪いのです。

このような場合、要所要所で

「今と同じ方法で努力を続けるべきか?」
「勉強の仕方を変えるべきか?」→「変えるとしたら、どこをどう変えるか?」

を自分の頭で的確に判断し、正しい形で努力を続ける事がより一層重要になってきます。

ワタナベさんには地道にコツコツ努力する力はもちろんあるのですが、もう1つ僕の注意を引いた部分があります。それは

「ものを見定める力」

です。

まず、当時の僕のブログや語学独学講座なんて、知名度で言えば「ほぼないも同然」ぐらいのレベルです(今もあんまないけど)。大手英会話スクールのネームバリューとは雲泥の差。Azusaさんのブログ記事で紹介してもらえていたとはいえ、どこの馬の骨ともわからんブロガーのやってる『語学独学講座』など、「大手じゃなきゃ嫌!」とかいう人であれば、タイトルを聞いただけで「何、その怪しげな講座w」みたいな反応をされても不思議ではありません。

ワタナベさんから初めてメールをもらった時は、まだ講座を正式に立ち上げてからそれほど月日が経っていなかった頃でした。Azusaさんも僕もけっこう文章が長いので、Azusaさんの記事も僕の講座紹介ページも長文をしっかりと最後まで読み、その上で純粋に文章の中身を吟味してからでなければ、普通は問い合わせを送ろうとも受講に踏み込もうとも思わないでしょう。

この

「純粋に中身のみを見て、そこから得た情報を基に判断し、行動する」

というのは、それすなわち

「表面的なものに惑わされない」

という事です。

全部が全部、全員が全員そうとは言いませんが、日本各地に英会話スクールが乱立している昨今では、あまりの競争の激しさに

「とりあえず表面だけよさそうに見せて、強引に契約まで持っていく」
↓ ↓ ↓
「契約しちゃえばこっちのモン。研修もロクに受けていない新人講師にレッスン丸投げ」

みたいな「悪徳商法」に手を染めてしまうスクールや、それに引っかかってしまう消費者の方が一定数存在します。「英会話スクール 悪徳」とかのキーワードで検索するといろいろ出てきますので、詳細はここに書くまでもありませんが。

でも、「見定め力」のある人はこういうのにはなかなか引っかからないし、本当に今の自分に納得がいくレベルで必要なものを探しだし、実際にそれに手を伸ばす。

自分に合った英語学習環境を選ぶのに

「周りのみんなはどうしてるの?」
「それって大手じゃないんじゃない?」

はあんまり関係ないんですよね。

そして、ワタナベさんの「見定め力」はレッスン中でも見られました。質問が的確なんです。

質問というのは、大きく分けて2通りあります。

「人に聞かなくても自分でわかる事」と、
「人に聞かなければわからない事」です。

僕の講座は別に「鬼のスパルタ式」的なのを売りにはしてませんし、質問の中に「僕に聞かなくたってわかる事」がいくつか混ざっててもそんなに気にせずにお答えしてます。そういう質問も混ざるのは普通ですから。まぁ、何十回も同じ事を答えさせられて、同じ人からさらに同じ事を聞かれたら流石に勘弁してくれよと思いますが(笑)

でもワタナベさんの場合は、質問は「聞かなければわからない事」ばかりなのですね。恐らく質問を考えている時点では「自分でわかる事」も多少は頭の中には浮かんでいるのでしょうけど、

「これは聞くべき」
「これは聞くまでもない」

というのが上手にフィルタリングできているのだと思います。だから質問に無駄がない。

最初にワタナベさんは講座受講時点で既に英語力が高かったと書きましたが、本当の強みはこっちの方だと思います。語学系のスキルは、独学力も大事だけど、こういう

「質問力」

も重宝する力なのですね。

逆に言えば、現在の英語力がそれほど高くない人でも、こういう「見定め力」や「質問力」のある人は伸びしろがあります。ワタナベさんはそういった意味でもいいお手本であると思います。

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