日本生まれ日本育ちの僕が4か国語を話せる理由

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僕は生まれも育ちも日本で、22歳で大学を卒業するまで通ってきた教育機関は全て日本語環境でした。もちろん家庭での言語も常に日本語です。

僕は中学・高校時代の英語の授業の成績は悪くはなかったのですが、いざ実際に英語を話すとなるとやはりできませんでした。実際、高校2年のある日突然外国人に道を聞かれてあ事があったのですが、当時はあまりにも喋れず、「いざ喋るとなるとこんなにも英語が口から出てこないものなのか」と唖然としたのを今でも覚えています。

しかし2019年7月現在では、母国語の日本語に加えて、英語、スウェーデン語、フィンランド語の4か国語を話す事ができます。(道を聞くなどの「はじめてのおつかい」レベルの事なら韓国語でもできなくはないですが、これは「喋れる」の内にカウントしてません)

僕が話せる3つの外国語のレベルは、それぞれ次のような感じ。

英語:大学の授業レベルでも普通についていける
スウェーデン語:大学の授業レベルでも一応ついていける(英語ほど楽勝ではなく、多少苦労する)
フィンランド語:日常会話ならフィンランド語のみでできる(現状では流暢さは英語やスウェーデン語には劣る)

僕はこれまでに英語圏に住んだ事はありますし、現在はフィンランドのスウェーデン語圏に住んでいます。たまに旅行などでフィンランド本土のフィンランド語圏に行く事もあります。なので、

「現地に住んでるなら喋れて当然じゃないか」

と思う人もいるかもしれません。でも実は僕、

“現地に行く前の時点で既に現地語を喋れるようになっていた”

んです。

今回の記事では、なぜそんな事が可能だったのかを簡単なポイントにまとめて解説していきます。


純ジャパが4か国語を話せる理由1:語学の独学のやり方を知っていた

最近は英語を喋れる日本人はそれほど珍しくなく、中には海外留学なしの独学で英語を喋れるようになった人もチラホラいます。ですが、そんな「英語を喋れる日本人」でも、英語以外の言語を独学で身につけられる人はなかなかいません。

中国語やフランス語などの”メジャー言語”なら普通に教材が売られていますし、たまに独学でできる人もいますが、フィンランド語やスウェーデン語みたいな”マイナー言語”は市販の教材に乏しいです。そのため、このような言語を覚えるには一旦現地入りしてしまい、そこで語学学校に通って覚えるというパターンが一般的です。

しかし、僕の場合は違います。僕はこのようなマイナー言語ですらも現地入り前から独学で習得しています。なぜそんな事ができるのかというと、

“語学習得の方法そのもの”

を知っているからです。これは言い換えれば、同じ理論を使って他のほぼどんな言語も独学で学べるという事であり、やろうと思えばスウェーデン語やフィンランド語以外の言語も独学で学べます。

僕がどのような考え方で語学の独学を行っているのかに関しては、以下のリンク

に記事のバックナンバーがありますので、興味のある方はそちらも読んでみてください。

純ジャパが4か国語を話せる理由2:現地語を学ぶ強いモチベーションがあった

大人になってからの語学習得において、方法論を知っている事と同じぐらい重要なのが、

「その言語を上達させたいという強力なモチベーションがある」

という事です。これがなければ、いくら優れた学習方法を知っていても意味がありません。

僕の場合、なぜ北欧言語を学ぶモチベーションがあったかというと、北欧に移住したかったからです。北欧は下記の記事でも書いたように、

英語ペラペラの人が多いので、英語さえ話せれば日常生活を送るだけならそれほど困りません。しかし僕は現地で仕事をゲットして永住権も取るという前提で北欧に乗り込むと決めたので、現地語ができるとできないではやはり大きな差が出るのは明白なのです。

僕は現在大学の授業を英語ではなくスウェーデン語で受けていますし、

下記の記事でも書いたように、

北欧で初めて仕事をゲットした時の面接もスウェーデン語で行われました。これは英語しか勉強していなかったら実現不可能だった事ですし、日本にいた時から既にそれがわかっていたからこそ北欧言語の勉強に力が入ったのです。

一方で、僕の知る限りでは語学学習がうまくいかない人の多くは「勉強法が正しいか間違っているか」とかいう以前に「モチベーション不足」です。やり方云々の前に、そもそも勉強や練習をやろうという気持ちがなければ力はつかないですからね。

純ジャパが4か国語を話せる理由3:勉強時間を確保できる環境を整えていた

ただし、語学学習法を知っていて尚且つ強いモチベーションがあっても、実際に勉強時間が取れていなければ意味がありません。このような状況に陥りやすいのは、例えばブラックな環境に置かれている人とかです。

かつての僕もそうでした。僕は社会人デビューして初めての仕事は高校での英語科教員だったのですが、この頃は労働環境のブラックぶりからスウェーデン語の勉強や北欧移住の情報収集を(一時的に)諦めていました。

サービス残業は当たり前。残業時間が厚生労働省の定めた過労死ラインの月80時間を余裕で上回る、月100時間を超える事も珍しくありません。教員になる前から「いつか北欧に行く」と既に決めていた僕は「このままではいけない」と思い、この職場を1年で辞めて環境をリセットしました。

勉強時間が取れる環境が出来上がったら、目標達成に合計何時間の勉強が必要かを見積もり、それに合わせて1週間当たりの勉強時間を設定し、それを毎週実行するだけ。

北欧言語を勉強するまとまった時間が確保できるようになってからは、語学力は伸び続けていきました。所々伸び悩んだ時期もありましたが、モチベーションは保たれていたし、停滞期を抜け出す方法も知っていたので、そこは問題ありませんでした。

まとめ

大人になってからの語学学習を成功させる要素はどんな言語でも上記の3つです。繰り返すと、

1:正しい勉強のやり方を理解している
2:勉強を続けるモチベーションがある
3:勉強時間が実際に確保されている

となります。

よく

「外国語が喋れるようになりたければ、その国に住めば自然に喋れるようになる」

と思っている人がいますが、それはほとんどの場合間違いです。一部例外的に「暮らしてるだけで自然に語学力が鍛えられる」環境が見事に整う人がいますが、それ以外の人は自主的な勉強なしでは伸びません。日本にもいますよね、日本人と結婚して5年も10年も日本に住んでるのに英語しか喋れない外国人。こういう人は大抵の場合相手に英語を喋らせて、自分から日本語を学ぼうと努力していません。だからできない。それだけの話。

逆に、上の3つのポイントがおさえられていれば、独学でも十分に伸びしろはあります。インターネットで情報収集がこれだけ簡単になった今の時代、マイナー言語ですら工夫次第でほとんどお金をかけずに上級レベルに引き上げる事ができます。

マイナー言語でこれだけできるのだから、英語や中国語、スペイン語やフランス語などのメジャー言語でできない理由はありません。語学がうまくいかないと諦めかけている人、希望を捨てずに頑張り続けましょう!