Page 46:オーランド諸島で陸上の試合に参加してみた

僕が現在住んでいるのは、オーランド諸島のマリエハムンという街。人口は1万人をちょっと超えた程度の小さな街なのですが、オーランド諸島そのものが小さな所なので、これでも一応フィンランドの下で自治権を与えられたオーランド自治県の県都で、「自治県最大の街」でもあります。

マリエハムンは一応オーランド最大の街なので、スポーツ施設とかは一応揃ってます。僕は陸上競技が好きで、現役引退した今も走りに行ったりジムでウエイトトレーニングをしたりしているので、ジムや陸上競技場が歩いて行ける距離にあるのはなかなかポイント高いです。

で、僕はマリエハムン市内にある陸上競技場に定期的に走りに行っていたのですが、ここ最近、競技場内でとあるおじさんによく声をかけられるようになりました。息子さんが地元の陸上クラブに所属しており、その練習についてきているようです。

今から10日ほど前の金曜日にもこのおじさんに競技場内で会い、また声をかけられました。今回は試合参加のお誘いで、「今度の水曜日に100mの試合があるんだけど、興味があったら出てみないか?」との事でした。金曜日の時点で今度の水曜日って、あと5日しかないじゃないですか(笑)こんな直前でもエントリーできちゃうもんなんですかい。

聞けばこの試合、試合といってもクラブ単位のかなり規模の小さい記録会みたいなもので、クラブの会員にならずに出場料とかも払わなくても試合に出させてくれるとの事だったので、急遽僕も参加する事にしました。

会場はマリエハムンから北へ20kmほど離れた、マリエハムンよりもさらに小さな所。交通の便がよろしくないので、マリエハムンの陸上競技場で待ち合わせて、このおじさんが息子さんと一緒に車で送ってくれる事になりました。」

 

《コンテンツ》
・なんとも小さい会場
・ぶっつけ本番、かろうじて勝利
・ベン・ジョンソン > 僕
・おまけのトリビア

 

【なんとも小さい会場】

試合会場に到着してまず最初に思ったのは、「え、ここですか?」でした^^;
とにかく会場の小さいこと小さいこと。

普通、陸上競技場というと1周400mのトラックが8レーン分あります。大きめの会場だと9レーンあるし、マリエハムン市内の会場も小さめですが6レーンあります。

でも、この会場はそもそも400mないのです。半分の200mすらなく、直線100mがかろうじて確保されてるぐらいです。

しかも6レーンすべてを使って子ども陸上教室みたいなのが行われてました。レーン上にはただ単にお喋りしているだけの保護者の皆さまも立っており、レーン上を走るのは無理っぽい感じ。

これではウォーミングアップができないではないか。

一応芝生はスペースが空いていたのですが、芝生の上で走って感覚が変わっちゃうのが嫌だったし、雰囲気的にも緊張感ゼロのお気楽な記録会な感じだったし、まぁいっか~という事でアップはほとんどなしでそのまま試合に出ることにしたのでした。

 

【ぶっつけ本番、かろうじて勝利】

この記録会、本来であれば年齢別になっているのですが、今回参加者があまりにも少なかったので、僕は僕を試合に誘ってくれたおじさんの息子である13歳の男の子と2人で走る事になりました。男子100mの出場者は全部でこの2人のみという、とんでもない規模の小ささ。

んで走った結果、こうなりました。

1着…僕 (12秒72)
2着…13歳の男の子 (12秒97)

一応勝ったことは勝ったものの、12秒72というタイムを聞いて「何ぃ~?」と思いましたね。

僕は高校時代は砲丸投げをやっていたので、当時100mは専門ではなかったのですが、1回だけ「100mの出場枠が余ったから、お前も出たけりゃ出てもいいぞ」と監督に言われてお情けで出させてもらえた事がありました。その時の記録は11秒95だったので、かなり記録が落ちていることになります。

うーむ、10代の頃はそんなにアップしなくても自己ベスト出てたけど、アラサーにもなるとやっぱりロクに準備もせずにいきなり全力では走れないですな。今回の12秒72のレースでも、別に息は苦しくなかったのだけど、体が思うように動かず、明らかにスピードが出てないのが走っててモロにわかりました。

試合数日前の練習の時は自分のリズムでちゃんと十分にアップしてから全力で走ってたから、手動計時とはいえ12秒1ぐらいは出てたし、一昨年の日本を出る前あたりの時期はもう少し調子が良くて、スパイクを履かなくても11秒9ぐらい出てた(←これも手動)から、なんとか万全の状態でもう1回試合に出れないかな~と未練タラタラでございます。

一方この13歳の男の子は、この試合前の自己ベストは14秒05で、ちょうど1年ぐらい前に出した記録だそうです。今回12秒97なので、大幅な自己ベスト更新。そういえば僕が13歳の時はまだ100m12秒台では走れなかったな~。

それにしても1年で1秒08もタイムを縮めてくるとは立派なもんです。このペースで記録更新し続ければ、

14歳…11秒89
15歳…10秒81
16歳…9秒73
17歳…8秒65
18歳…7秒57
19歳…6秒49
20歳…5秒41

と、このように20歳になる頃には100mを5秒41で走れる事になる計算に……。

 

 

 

すいません、単なるナイツのネタです。あまり真に受けないでくださいm(_ _)m

まぁ、こういうネタはさておき、この13歳の男の子、体つきとかはまだまだ子供だし、もっと成長して大人の体つきになったらもっともっと記録は伸びるでしょうね。伸びしろですねぇ~。

来年あたりに負けるかもしれんですな。トレーニング頑張らなきゃ。

 

【ベン・ジョンソン > 僕】

ちなみに、日本のバラエティ番組では芸能人やアスリートなどの有名人が100mを走る事がしばしばあり、今から15年近く前に『トリビアの泉』という番組でこんな企画が行われた事があります。

「ベン・ジョンソンが催眠術にかかって100mを全力疾走したら何秒で走れるのか?」

ベン・ジョンソンは、かつての陸上界のスーパースター、カール・ルイスの最大のライバルで、1988年のソウルオリンピックの100m決勝で当時の世界新記録9秒79で金メダルを獲得した選手です。しかし、後日ドーピング検査で陽性反応を示し、金メダルも世界記録も剥奪されました。

近年でもオリンピックのドーピング問題はよくメディアで取り上げられますが、ドーピングの話になるとほぼ毎回と言っていいほどベン・ジョンソンの100mの世界新記録の映像が流されます。つまりそれぐらいインパクトの大きなドーピングスキャンダルだった、という事ですね。

ドーピング問題によって事実上陸上界を追放され引退した後でも、ベン・ジョンソンはなんだかんだで日本のテレビにはけっこう出ています。で、トリビアの泉の企画で「足が速くなる」という催眠術をかけてもらって100mを走ったわけなんですね。

んで、走った結果、こうなりました。

12秒14。

唖然とするベン・ジョンソン。

ちなみに、

「ベン・ジョンソンが凄い追い風で100mを走ったらどうなるのか」

という企画も行われており、こちらでは11秒00という結果でした。(←順番的にはこっちが先に放送された)

泣きそうになるベン・ジョンソン。

「何だこりゃ」とか「ワハハハ」とか笑われてはいますが、冷静に考えてみたら今回の僕、これに負けてるんですよねー。せめてこれには勝てんだろうか。何とかして高校時代の自己ベストの11秒95を更新したいなーとか密かに企んでおります。

「ワハハハ」と笑っている番組内の出演者やスタッフの人たちだって、そういう自分はというとおそらく100mを15秒台ですら走れるかどうか微妙でしょう。

そんな中、世界のトップの選手たちは10秒を切っていますし、世界選手権の予選で早々に敗退する人たちですら10秒台前半で走っているわけです。アスリートの世界がいかに熾烈な争いの場であるかがわかりますね。

 

【おまけのトリビア】

ちなみにこのベン・ジョンソン、「ドーピングによって金メダルと世界記録を剥奪されたカール・ルイスのライバル」として認知されていますが、実はこの人は今でも正式にオリンピックのメダリストであるという事実、みなさん知っていましたか?

ベン・ジョンソンは確かにドーピングによってメダルと世界記録を取り消されていますが、ドーピング発覚から遡って抹消された記録は1988年のソウルオリンピックとその前年の1987年にローマで行われた世界選手権までで、そのさらに前の1984年のロサンゼルスオリンピックの記録は取り消されていないんです。この時ベン・ジョンソンは100mと4×100mリレーの2つで銅メダルを獲得しているので、今日でも彼は正式にオリンピックメダリスト、というわけ。

ちなみにこのおまけ情報、どこで入手したのかというと…?

 

 

 

 

Wikipediaです。

 

別に僕のみが知っている極秘情報ではなく、単なる公開情報でした~。