英語の聞き流しは効果ない?一応あると言える理由

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みなさん、「リスニング」と「ヒアリング」の違いって考えた事はありますか?

同じ意味として使っている人もけっこういるようですが、実はこの2つには決定的な違いがあるんです。

「リスニング」では聞こえるものに注意を払っているのに対し、「ヒアリング」では必ずしもそうではありません。

今回の記事のメインテーマに深く関わってくる事ですので、まずは「聞こえてくるものに注意を払う事」の重要性を最初に強調しておきたいと思います。


【大前提】聞き流しは基本的に無意味

たまに語学のリスニングに関して

「教材やラジオなどを聞き流すのって効果はあるんですか?」

という質問をいただく事があるんですが、まず大前提として理解していただきたいのは

「ただ聞き流すだけではほとんど意味がない」

という事です。

聞き流しているという事は、集中して聴いていないという事です。注意を払って聞いていないと、程度の差はあれど、集中して聴いている時と比べて必ず理解度は落ちます。

例えば、友達と日本語で喋っている時とかでも

「ゴメン、聞いてなかった。何の話だった?」

というような事ってありますよね。

これは、集中して聞いてないとそれだけ理解度が下がるからなんです。話の内容が頭に入ってきていないのです。

ネイティブ言語の日本語ですらこのような事が起こるのですから、外国語のリスニングの練習をする時もちゃんと集中して聴いていないと、聞き取れないのは当たり前なわけです。

大事な事なので、繰り返し言わせていただきましょう。

基本的に、聞き流しは無意味です。

基本的に、聞き流しは無意味です。

基本的に、聞き流しは無意味です。

基本的に、聞き流しは無意味です。

さて、ここまで何度も「基本的に、聞き流しは無意味です。」と言ってきましたが、これはいついかなる場合も必ず聞き流しは無意味という事ではありません。場合によっては聞き流しにそれなりに意味があるという例外もありますので、今日はその例外を2つ紹介します。


【例外1】既に上級者レベルに到達している

聞き流しをしてもOKな例外その1は、既に語学力が上級レベルに到達している場合です。

例えば僕はアメリカ人のIT系のYoutuberの動画をたまに見るんですが、普通にただ座ってみているのはちょっと時間がもったいないので、何か他の作業をやりながら動画を視聴しています。例えば、料理中にポケットにスマホを入れてイヤホンで聞くっていう感じですね。料理をしながら聞いても理解できるというのは、既にそれができるほどのレベルにまで語学力を引き上げてあるからなんです。

日本語でも、ラジオを聞きながら何か作業をするという人はたまにいらっしゃるんではないでしょうか。基本的にはこれと同じ事だと思います。


【例外2】過去の学習の振り返りのために使う

聞き流しをしてもOKな例外その2は、過去に取り組んだ教材の振り返りをする場合です。自分のレベルに合わせた教材で、わからない部分は当然調べてひととおり内容をわかるようにして、その教材を初めて取り組んだ時点から例えば1か月後とか2か月後とかに再び聞いてみるんです。

で、この以前やったリスニング教材の内容をなぜ集中して聴くのではなく聞き流し状態で聞くのがアリなのかというと、これによって自分のレベルが上がったかどうかを確認できるからです。

先ほども説明したように、聞き流して聞いていると集中して聴いている時と比べて理解力が落ちているはず。この理解力が落ちているはずの状態で聞いても以前初めて聞いた時にはわからなかったものが聞き取れてついていけるようになっていたら、それはそれだけ練習内容が身についているという事。

もちろん過去に学習した内容でも集中して聴いて復習するのも良いですが、僕はたまには聞き流し状態で復習するのもアリだと思います。なぜかというと、初めてやった時はどれだけがんばっても聞き取れなかったものを集中せずに聞き流し状態でも聞き取れたらそれは自信になるからです。

ただし、この聞き流しはあくまでもたまにやる程度ですからね。普段のメイントレーニングとして行うリスニングの練習は当然ですが集中して聴くように心がけてください。今の自分のレベルに合った教材で、わからない所は調べて、ボキャブラリーの増強も並行しながら、集中して聴くというトレーニングを積み重ねるわけですね。それである程度続けて、力がついたかどうかを確認するためにたまに聞き流しをやるという事です。


まとめ

今回の内容をまとめると、

・基本的に聞き流しは無意味
・だが条件によっては意味がある場合(例外)もある

そしてその例外は2つで、それぞれ

【例外1】既に上級者レベルに達している
【例外2】過去の学習内容の振り返りのために使う

となります。

そしてここでちょっと注目していただきたいのは、今回紹介した「聞き流しをしてもOKな2つの例外」には共通点があるという事です。その共通点とは、

「聞き流しという理解力が落ちている状態で聞いても理解できるような内容のものであれば聞き流しでもOK」

です。これは逆に言えば、

「いくら聞いても理解できないような内容のものをどれだけ繰り返し聞いてもそれは理解力は上がらないし、リスニングの練習としての効果はない」

という事でもあります。

それから余談になりますが、たまに

「私は聞き流しをしたからこそリスニング力がついたんです。」

と主張する人がいますが、これは逆ですね。これは

聞き流しをしたからリスニング力が伸びたのではなく、聞き流し以外の他のリスニングのトレーニングを積み重ねてリスニングが伸びたから聞き流しでも聞き取れるようになっただけです。

はい、それでは大事な所をもう一度繰り返させていただきます。リスニング力を伸ばすためには自分の今のレベルに合った教材を見つけて、それを集中して聴くという練習を積み重ねるようにしましょう。

聞き流しはメインの練習として行うのではなく、あくまでオマケです。自分が既にできるようになった事を確認するための目的で行うようにしましょう。


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