フィンランドでお医者さんにかかりました(診察編)【北欧の病院事情】

Insparken(新入生歓迎会)の時に変な虫に刺され(咬まれ?)、左太腿の内側が変な色になってしまった僕。これ以上状況が悪くならないうちに、大学の保健センターで診てもらう事にしました。

保健センターの玄関を通り中に入ると、どうやら建物の中は土足厳禁であり、靴を脱ぐか、玄関で用意されているビニール袋を靴の上に被せる必要があるらしいです。

少しすると僕の順番が回ってきて、診察室に入りました。

まず最初に聞かれたのは、名前と生年月日。フィンランドでは日本のマイナンバーに相当する個人番号というのが1人につき1つ割り当てられており、その番号は本人の生年月日に4桁の番号を組み合わせてできているので、名前と生年月日がわかれば大抵の場合はデータベースに登録されているその人の個人番号やその他の必要な情報が瞬時に検索できるようになっているみたいです。

状況を説明するように言われたので、何か変な虫に刺された事、その翌日から痒みが続いている事、刺された部分付近が変な色に変色してきている事などを写真を見せながら伝えると、

「これはもしかしたら感染症の疑いがあるかもしれないですね」

と返されました。

ただ、保健センターではこれ以上は何かしてやれるわけでもなく、もっと詳しく診てもらうためには大きい病院であるÅlands Centralsjukhusに行く必要があるそうです。ああ、これ、僕が最初に行こうと思ったけど「金がかかるかもしれない」と思ってやめといたやつではないですか。結果論だけど、最初からこっちに行っておけば良かったのね。

ちなみに大学から病院まではこんな感じのルートで徒歩20分ほど。

するとありましたありました、病院の入り口。

こっちが入り口かと思いきや、どうやらこれは急患用の入り口なようで。Akutenとはスウェーデン語で「救急」、「緊急」という意味です。

メインの玄関はこっちですね。Huvudはスウェーデン語で「頭」という意味ですが、その他にも「メイン」という意味でもよく使われます。

Receptionと書いてあるからこれが受付かと思いきや、こっちは既に予約をしている人たち用だったそうです。

予約をせずに来た人はこっち。まずここで機械から出ている番号札をもらいます。

自分の順番が回ってくると、いよいよ診察室へ。再び保健センターの時と同じように状況を説明し、患部の写真と、今回は実際の今の左太腿の状態も見せました。するとお医者さん、こんなコメントを。

「ふーむ、少なくともよくあるパターンの感染症のようには見えないけど、もしかしたら感染症の可能性もなくはないかもしれないねぇ。念のため抗生物質を出しときますか」

そういうとお医者さんは診察室から出て行き、しばらくすると処方箋を持って戻ってきました。

どうやら抗生物質はこの病院内でもらえるのではなく、処方箋を持って薬局に行って受け取る事になっているらしいです。薬局は市内にある薬局ならどれでも同じように処方箋を受け取って薬を出してくれるそうです。

薬局に行くと、また番号札を機械から取って順番待ち。そして自分の番が回ってきて、ようやく薬を受け取りました。

薬を飲むのは1回2錠で、1日3回。朝、午後、そして寝る前ぐらいです。大体8時間おきに薬を飲む事になります。

ちなみにこの薬を服用し続ける2週間は激しい運動は控えた方がいいらしく、普段ジムでウエイトトレーニングをしたり陸上競技場で走ったりしている僕からしてみたらなかなかのストレスです。(←結局1週間ちょいで運動再開したけどw)(←医者の言う事を聞けw)

そして診察料の30ユーロに加えて、この薬2週間分で50ユーロを支払い、計80ユーロの出費となってしまいましたorz

さて、フィンランドでの医療費の支払いやその後の患部の改善状況などについては、また次の記事にて。

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