北欧で珍しがられる日本人

フィンランド、オーランド大学でのガイダンス翌日の火曜日。この日からいよいよただのガイダンスではなく本当に授業が始まります。


大学の授業の自己紹介で目立つ

この日の授業はコンピューターサイエンスの専門的な授業ではなく、Studieteknikという、勉強を効率よくするためにはどうしたらよいかを考える授業。最初の授業という事もあって、まずは生徒が1人ずつ自己紹介をする事に。名前、出身地、これまでの経歴などを簡単に話すのですが、僕の時はかなり目立ってしまいました。

なにせ僕はクラスで唯一の日本人であるどころか、北欧以外の国から来た唯一の生徒でもあり、当然スウェーデン語を外国語として喋るのも僕だけでした。

僕の自己紹介の喋りが一通り終わると、このクラスの先生のエリックからいろいろと追加質問が。

「日本から来たって言ったけど、つい先月までは日本に住んでて、つい1週間前に直でこっちに引っ越してきたって事?」(←はい、そうです)

「それまでにスウェーデンやフィンランドのスウェーデン語圏に住んでた事もないの?」(←はい、ないです)

「じゃあここに来るまでにスウェーデン語はどうやって覚えたの?」(←主にインターネットを駆使した独学です)

「じゃあ今度、インターネットで言語を覚えるにはどうしたらいいか、君には特別に追加でプレゼンをやってもらわなきゃね^^」(←ハハハ、そうですね^^)

という感じでした。

「追加プレゼン」については、このStudieteknikの授業ではありませんでしたが、後日この先生の別の授業にゲスト出演する事になりました。どうやら僕はかなり異質な学生であり、相当インパクトが強かったみたいです。

「クラス唯一の日本人」というインパクトは生徒の間にも行き渡っていたらしく、この授業が終わってから早速クラスメイトの1人から声をかけられ、その時近くに一緒にいたもう1人のクラスメイトと3人で近くのピザ屋でランチをする事になりました。

昨日はガイダンスの先生の説明がわからなすぎて大丈夫かよと思ったけど、こうして声をかけてもらえるとやっぱり気分が変わるものです。クラスメイトとも仲良くできそうな感じの人たちでよかった^^


アパートの洗濯室での出会い

さてアパートに戻ると、今日は洗濯の日なので洗濯室へ。

この日で洗濯はフィンランドに来てまだ2回目だったので、洗濯機の使い方とか壁に貼られている注意書きとかをまじまじと見ていました。当然全部スウェーデン語で書かれていますし、こういう注意書きのスウェーデン語には日本で勉強してた時にはあまり使っていなかった単語がけっこう散りばめられていました。先日手に入れたスマホでGoogle翻訳を開き、一部のわからない単語を調べていると、後ろから誰かからスウェーデン語ではなく英語で声をかけられました。

「すみません、お助けしましょうか?」

こう話しかけてきたのは僕と同じくオーランド大学に通っていて、僕と同じ学生アパートに住んでいる1学年先輩の学生。名前はセヤフといい、どうやら僕が洗濯室の使い方がわからず困っているように見えて声をかけてくれたみたいです。

洗濯機や乾燥機の使い方を教えてくれたついでにそのまま立ち話になり、「ところで君の名は?」と聞かれたので「Shinichiだよ」と答えると、

「ああ、日本語ですか!」

と、なんと日本語で返されました。(←たぶん「日本人ですか!」と言いたかったのだと思う)

聞けばこの人、アニメなど日本のサブカルチャーに興味があるらしく、日本や日本人にかなり良いイメージを持っているみたいです。(←北欧にはこういう人は意外と少なからずいる)彼自身は元々オーランド諸島ではなくスウェーデンの出身で、親がトルコからの移民なので移民2世のスウェーデン人となります。

親の片方がクルド人なのでトルコ語とクルド語、生まれ育ったスウェーデンの公用語であるスウェーデン語、そして英語の4か国語を使いこなします。日本語も興味があるから勉強中だけど、やっぱり日本語は格段に難しくなかなか覚えられないのだとか。

セヤフ:「僕の友達も日本のアニメに興味があってね、今日本にいるんだよ。将来はそのまま日本に住んで、アニメ業界で働きたいらしい。僕も日本で働きたい願望はあるんだけど、いかんせん言葉の壁がねぇ。日本語は難しいし、英語もあまり通じないし。」

僕:「たしかに言葉の壁は大きいねぇ。でももし何か語学以外にITとか特別なスキルがあれば、日本語がそんなに流暢じゃなくても日本でも就職できる可能性は上がるんだけどね。日本に住んでる外国人の僕の友達や知り合いにもそういう人は何人かいるよ。何学部で勉強してるんだっけ?」

セヤフ:「ホスピタリティー・マネージメント学部だから、将来の就職先はホテルとかだよ(笑)」

僕:「ああ、それ、モロ語学力必要なやつじゃん(笑)IT系じゃなかったのね^^;」

こんな感じで彼と知り合い、後日携帯番号やFacebookなどの交換をしました。わからない事があるが故にこんな所でも人に声をかけてもらえるとはラッキーなもんです。


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