オーランドでの生活の始まり

2017年8月16日(水)。いよいよこの日からオーランドでの新生活が本格的に始まりました。入居する事になっているアパートまではホテルからだと歩きでは45分ぐらいかかってしまうので、日本を出る結構前の段階ではどうしたものかと思っていたのですが、なんとここに来るまでのフェリーでのルートを教えてくれた現地在住日本人の平野さんが「スーツケースを持ってホテルからアパートまでは遠いでしょう。車出しますよ」と提案してくれていたので、お言葉に甘えてピックアップしていただく事にしました。

平野さんの都合上、ホテルに僕を迎えに来てもらえるのは15時半以降との事だったので、朝10時にチェックアウトした後でもしばらくスーツケースをホテルに預けておけるかどうかフロントに確認してみたら、OKでした。

ピックアップしてもらうまでにこの日しておく予定だった事は2つ。1つはアパートまでの徒歩での経路を確認する事。もう1つは銀行での面接です。

ホテルからアパートまではスーツケースなども含めた荷物も全部車で送ってもらえるとの事でしたが、やはり自分の足でも道を見ておきたかったのです。誰かに車に乗せてもらって目的地についても、僕の場合は道を覚えている事はあまりないので、僕にとっては必要な事でした。

それに、この日アパートのメインオフィスに行ってアパートの部屋の鍵をもらえるのは16時までとなっていたので、もし何かあって車でのピックアップが遅れてしまったとしたら、鍵を受け取れずアパートに入れず、泊まる場所も確保できてないという宙ぶらりん状態になる事になります。

ピックアップに来てくれる平野さんが時間をしっかり守る人でも、第3者が引き起こしたトラブルや事故などに巻き込まれて遅れるという可能性だってなくはないです。そういったリスクを回避するためにも、念には念を入れて早めにアパートのメインオフィスに鍵を受け取りに行ったのでした。

「歩行者天国」

オーランドに着いてこの日で2日目。日本を出る前に印刷しておいたグーグルマップを片手に歩いていると、2つほど気になった事がありました。

1つは、車が歩行者に対してかなり配慮をしてくれるという事です。道路を横断しようとしている歩行者がいると必ずと言っていいほど車は明らかにスピードを緩めて渡らせてくれます。そもそもマリエハムン市には信号がほとんど存在しないという事と、人口が少ないので車が歩行者のためにいちいちスピードを緩めても渋滞にはならないなど、他の要因もあるかもしれませんが、自動車の運転マナーの良さは日本以上であるという印象を受けました。

もう1つは、地図を持ってキョロキョロしていると、何も言わなくても「何かお探しですか?」と通行人が声をかけてきて助けてくれるという事です。オーストラリアのメルボルンの初日にも何回か声をかけてもらえましたが、オーランドではそれ以上だった感じがします。

けっこう面倒な銀行口座開設手続き

さて、アパートの鍵の受け取りと経路の確認をしたら、次は銀行での面接です。こちらの銀行では口座を開設するためにはまずは面接の時間を予約し、面接を受ける必要があります。北欧では不正なお金の流れを徹底的に防ぐために銀行口座の管理を厳しくしており、面接もその一環なのだそうです。

僕は日本を出る前の時点でオーランド銀行にメールで問い合わせを送っており、「8月21日から大学での授業が始まって平日には銀行に行きにくくなると思うので、それまでに口座開設に必要な手続きを全て済ませてしまいたいです。対応できますでしょうか」という旨の質問をしてみたら、僕の到着の翌日には面接の時間を取ってくれる事になりました。

銀行近くのフードコートで食事を済ませ、12:30から面接開始。受けてみて感じたのは面接というよりは、銀行職員に確認してもらいながら必要書類の記入を進めるという感じのものでした。

でもこの書類、けっこういろいろ細かいんです。

「日本からの送金は1か月に何回までする予定?」
「日本からの送金の1回の金額の上限は何ユーロまでの予定?」
「ここでは働いて収入を得る予定?」

などなど、様々な項目で金額の事前指定をさせられ、それを全て書類に記入させられました。たぶんこの事前申告とは大幅に異なるお金の出入りがあった時に不正なお金の流れとしてチェックしやすくするためなのでしょう。

銀行口座自体はその日のうちに開設できたのですが、少し余分に時間のかかる事が2つありました。

1つはキャッシュカードが自宅のアパートに届くまで2週間ほどかかるという事。(実際には2週間後に届いたのはキャッシュカードではなく、カードを使ってATMからお金を引き出す時に必要な暗証番号が書かれた紙のみであり、後日銀行までキャッシュカードを取りに行きましたが…^^;)

もう1つはインターネットバンキングが即日使えるようにはならないという事です。EUの外から来たばかりの僕はパスポートと在留許可についた個人番号だけでは不十分らしく、Statens ämbetsverk på Ålandという所に行って居住者登録の証明書をもらわなければならないのだそう。これに関しては翌日の木曜日には証明書を銀行に持って行ってネットバンキングのセットアップを完了する事ができました。

不便だぁorz

銀行関連の用事も一応一段落し、マリエハムン市内を歩いていてさらに気づいた事がありました。それはお店が閉まるのがやたらと早いという事です。レストランだって17時とかに閉まる店の多い事多い事。19時過ぎてもやってる店はなかなか見当たりません。

19時を過ぎてもやっている数少ないお店の一つが、Hesburgarという日本やアメリカでいうマクドナルドのようなハンバーガーのお店でした。他のお店はここより高い、もしくは早く閉まってしまっていたので、夕食はここで決まり。

アパートに戻るとまたしてもトラブルが。Facebookやメールのチェックをしようかな~と思ったら、なんとネットがつながらないではありませんか。どうなっているのだ?日本を出る前の時点で契約を既に結んでいた会社とのやりとりでは、「パスワードとかは特に必要なく、部屋にノートパソコンを持ち込めばそのまますぐにネットに接続できる」と聞いていたのに。

このトラブルの対処については、また次回の記事で^^;