海外渡航の準備における心得(現地までの移動経路確認編)

前回に引き続き、僕のフィンランド留学の準備の際の記憶をもとにした、海外渡航準備に関する記事、第4弾です。

僕が挙げた4つのフォーカス

[1] 在留許可の申請
[2] 現地での住居の手配
[3] お金の移動の準備
[4] 日本から現地の目的地までの経路の確認


のうち、今回は[4]の移動経路の確認について書きます。

今回の僕の現地までの行き方は、飛行機とフェリーを使って行くというものでした。そこで注意した点をまとめると以下の4点

[A] 手荷物や預け荷物で超過料金が発生しないようにする
[B] 乗り継ぎの時間を事前に確認しておく
[C] チェックインの回数を確認しておく
[D] 現地までの行き方や現地についた後のマップなどを予めプリントアウトしておく

のようになります。


超過料金に注意

まず[A]の超過料金についてですが、これは利用する航空会社によってシステムが違う事があるので、自分が今回使う事になる航空会社のホームページを見て確認する事をオススメします。

航空会社によって何が違うのかというと、例えば

・超過1㎏ごとにいくらの罰金になるのか
・預け荷物、機内持ち込み荷物はそれぞれ何kgまでOKなのか、また荷物の大きさに制限はあるのか
・目的地によって超過料金のレートは変わるのか(例えば同じ重量オーバーしていても、アメリカに行く時と中国に行く時でどれぐらい超過料金に差が出るのか)

などの点で差が出てくる可能性があります。

僕の場合は成田空港からスウェーデンのストックホルム・アーランダ空港までシンガポール航空で行く事になりましたので、シンガポール航空のホームページを確認しました。

調べてみて、シンガポール航空は超過荷物にはかなり厳しいという印象を受けました。なにせ1㎏の重量オーバーにつきアメリカドルで110ドルの罰金。

僕が2014年にカンタス航空でオーストラリアに行った時は、「ちょっとぐらい重量オーバーしてても、まあ超過料金払えばいいか~」とか甘く見ていて重量チェックをしっかりやらないでいたら当日10kgもオーバーしていましたが、それでも400ドル台の罰金でしたので、1㎏あたり40ドル台という事になります。

それを考えるとシンガポール航空の1㎏110ドルはカンタスの倍以上の厳しさです。もし今回同じだけ重量オーバーしてたら1100ドルの罰金。それだけで航空券買えてしまいますがなw

ちなみにメールで問い合わせもして確認してみたら、手荷物に関しては7㎏までと決まっており、しかも「高さ」+「横幅」+「奥行」の3辺の合計が115㎝以内に収まっていなければならないのだそう。しかも手荷物は超過料金を払ってもこれ以上は持ち込めないのだとか。

仕方ないので100グラム単位で手荷物の重さを測り、なんとか6.5kgとかに抑えて行きましたが、実際の所は当日に他のお客さん(特にヨーロッパ系の人たち)の荷物を見てみると、見るからにデカい手荷物を持ち込んでて、余裕で10kg以上ありそうな感じの人たちがけっこういました。結局手荷物は重さチェックされなかったし、やろうと思えば普通に10kgとかでも持ち込めたんじゃないの?と後になって思いました。

まぁ本当に手荷物も重量オーバーするとどうなるのかは実際のところ僕にはわかりませんので、もし「我こそは敢えて重量オーバーする」という方がいらっしゃいましたら、何かあっても自己責任でどうぞw


乗り継ぎ時間の確認

さて次に、[B]の乗り継ぎの事前確認ですね。通常であれば乗り継ぎの確認はその時になって行えばよいと思いますが、僕の場合は飛行機の旅程で気になった所があったので、これも航空会社に事前に確認する事にしました。

成田空港からストックホルムまでの道のりは、

成田→シンガポール→モスクワ→ストックホルム

となっていたのですが、モスクワ到着時間とモスクワ出発時間の間が1時間ぐらいしか空いていなかったのと、シンガポール→モスクワの便とモスクワ→ストックホルムの便が同じ便名になっていたので、これはどういう事なんだろうと思ったのです。

問い合わせ電話に対応してくれた人によると、一度飛行機を降りてモスクワの空港に入り、別の搭乗ゲートを通って再度同じ飛行機に乗り込むからこれだけ時間が短くても大丈夫なのだそう。(ちなみに僕は当日のモスクワ空港で間違ってロシア入国審査の列に並んでしまい、「あんたここじゃないでしょ」と追い返された後にようやく搭乗ゲートを見つけました。いや~でもわかりにくかったんだよな、搭乗ゲート)


チェックインの回数

[C]のチェックインの回数も確認しておくとよいでしょう。これは事前に航空会社にメールしても、当日のチェックインの時にチェックインカウンターでも聞けると思います。なぜチェックインの回数の確認も重要なのかというと、それによって預け荷物をどこでピックアップすればよいのかがわかるからです。

成田で預けた荷物はいったん自分でシンガポールで拾わなければならないのか、それともストックホルムまで来たらそこで拾えばいいのか?もしチェックインの回数が2回だった場合、乗り継ぎの際に自分の荷物を拾わなかったら、荷物はそのままシンガポールに置き去りです。

また、航空会社によっては、預け荷物の重量オーバーの罰金をチェックインの度に毎回毎回取る所もあります。その場合、もし1㎏100ドルの超過料金でチェックインが3回あったとしたら、たかだか1㎏のために300ドルも払う事になりますし、チェックイン1回とは大違いです。


現地マップの用意

最後に[D]のプリントアウトですが、これもやっておくといいと思います。今の時代、海外に出ても空港でWiFiは使えますし、スマホでGoogle Mapも見られます。でも時にはネットがつながらない時もありますし、パソコンやスマホの電池が切れたら、ネットでの地図は一切見られなくなってしまいます。実際僕の場合、ちょっとした手違いでアパートに入居した後2日ほどインターネットができませんでしたし、こういう時にはネット環境や充電などに左右されない紙ベースのメモや地図が重宝します。

僕は日本を出る前の時点で、家を出てからアパートに着くまでの経路すべてと、道中泊まるホテルの予約確認のページ(移動距離が長かったので出国前日に成田空港近くのホテル、オーランド到着当日にフェリーが着く港近くのホテルをそれぞれ予約しておきました)、それからアパートに入居してから数日の間に行く用事のある所(スーパー、携帯会社、市役所、家具屋、大学、図書館、家電量販店など)を紙に印刷しておいたので、ネットがなくても対応できました。

これまで4回続いてきた海外渡航準備シリーズですが、突き詰めていけばやはり

「事前確認を早めにしておく事」
「何かあった時のプランBを考えておく事」

の2点につきると思いますし、これができていれば大抵のトラブルには対応できるのではないかと思います。


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。